死の使い方Ⅱ-W/z 4 U-
私が休んでいる近くで、何かのショーが終わったのか、飼育員達がプールの清掃をしていた。


その光景を、私は動けるまで、ぼーっと見ていた。


そんな私の姿を見て気になるのか、時々飼育員の一人と目が合う。

『早く帰れ』
とでも言われているみたいで、私としても気まずい…

なのに、動きたくても動けない。


できれば大目にみてほいと、心で願う。


― あ~、早く自由に動きたい~!
と叫びたいのを、ガマンする私。





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