死の使い方Ⅱ-W/z 4 U-
「気持ちイイ…」

砂の上に、仰向けで寝る。

夕日に照らされる私の体は、心地良かった。

オレンジ色の空は、今は私だけのモノ。


後どのくらい、空の色を見てキレイだと言えるのだろうか。

後どのくらい、海を見てキレイだと言えるのだろうか。

後どのくらい、山を見てキレイだと言えるのだろうか。


目を閉じて、静かな波の音を聞く私。


私が自然と一体化するような、不可思議な感覚がこの私の体が帯びる。


いつまでも、いつまでも、こうしていたい。
永遠に…

この地は、私に優しかった。





< 31 / 78 >

この作品をシェア

pagetop