死の使い方Ⅱ-W/z 4 U-
「もう笑うなよ…」
顔を真っ赤にしながら、車を運転する彼。


「ゴメン…。だって」
私は掌で口を押さえ、必死で笑いを堪えた。

それでも、笑いは後から後から込み上げる。


「また、笑ってる…」
拗ねる彼。


「笑ってない…」
と言い掛けた私。
ニヤける顔を、必死でガマンする。


「笑ってねぇ?」

口を押さえ、何度も首を振る私。



一気に二人の距離が、縮まった瞬間だった。


「本当に、ソコでいいの?」
話題を変え、彼が私に聞いた。


うん。
頷く私。



私達はお腹が空いたので、彼の行き付けのお店に行く途中だった。




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