死の使い方Ⅱ-W/z 4 U-
彼の名は、ナオヒロと言った。

私より一つ年上の彼に、ナオヒロと呼び捨てにするには気が退けたので、私はナオちゃんと呼ぶコトにした。


ナオヒロは私のコトを、直ぐ様カエデと呼び捨てにして私の名前を呼んだ。


カエデ。
そう彼に呼ばれ、私はくすぐったかった。


なんか、恋人同士みたいで…


私の淡い恋心。

これが疑似恋愛でも、それはそれで良かったのだ。


私の大切な想い出。

私の最後の好きな人。


それが、ナオヒロだから…





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