死の使い方Ⅱ-W/z 4 U-
「なんでもだ。どうせ明日、明後日には帰っちゃうんだろっ。今なら、間に合う。やめとけっ」
英康も、一向に引き下がらなかった。


「そ、そりゃ、そーだけど…。別に遠距離だって、俺は構わないと思ってる…」
そう言って口籠る、ナオヒロ。


「まだ、お前の気持ち知らないんだろ?」
ナオヒロの顔を覗き込む様に、英康が言う。

「まあ…」
赤くなって、ナオヒロはうつむいた。


「ならっ、やめとけっ!」
ナオヒロに怒鳴った。

「な、なんでだよっ!そんなの、可笑しいだろっ!それともヒデさん、妬いてんのか?」
ナオヒロも負けじと、怒鳴り返す。



興奮する二人を、周りがなだめる。





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