死の使い方Ⅱ-W/z 4 U-
― なんで、ヒデさんは分かってくれないんだ…

ナオヒロは、意味が分からなかった。

『やめとけ』
とだけ、一方的に言われても全く意味が分からない。



ナオヒロは、カエデに一目惚れをした。

それは、ナオヒロにとって初めての恋だ。

もちろん片想いだけど、人を好きになったことはある。

でも、こんなに自分から積極的に声を掛けたり誘ったりしたことは、全くと言っていい程ナオヒロはなかった。

だから、今まで付き合った彼女もいない。


それが、あの日カエデと出会いナオヒロは恋に落ちたのだ。


外で潮風にあたる、カエデ。

プールの清掃中、カエデと目が合うたびに、どうにか話せないかと考えていた。
それくらい、カエデのことが気になった。


水族館が終わる時間になっても、カエデは帰る気配もなくそれで気になって、話し掛けたナオヒロだった。


夕日に照らされるカエデは、とても美しかった。


もっと、カエデを見ていたい衝動にかられる。





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