君に言い忘れたこと




「どうした?秋佳っごめん、俺?」




心配そうに声をかけてくるのは龍神じゃない、恵真



龍神は、友達に呼ばれて行っちゃった
でも、泣くとこ見られなくてよかった.....





恵真はしゃがんでアタシを見上げている




「ぐずっ...子供じゃっ..ないんだからっ..」




「泣いてる秋佳をほっとけないだろ?」




「あんたのせいじゃないっ...」




「秋佳、桜井のこと好きなんだろ?じゃあ、なんで告白しないの?自分に自信がないから?」




そ、それは.....




「関係ないでしょ!」




そういってアタシは、走ってカバンを持ち、家に帰った。
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