小さな小さな何か
決意
「ドンッ…ガシャン…何処だ!何処にいる!」

物がたくさん壊れる音がする

「司(つかさ)…お願いだから…やめっ…」
母の言葉は、途中で終わった

『お…かあ…さん…?』


「はっは、はっははは、うっせーんだよババア」

母の腹部から今まで見たこともない
どす黒い赤が浮き上がる
『か…あ……さん…?』


「ふっ、ひゃはははは。あっれー、三羽(みわ)はどこだー?ひゃはははは」



『か………さ……』 
言葉にならぬ恐怖が三羽をおそう


「ドサッ…ドサッ…、み~わ~ちゃ~ん、何処にいるんでちゅか~?ひゃはははは」
だんだん兄の近づく足音


『た……す…け………て……』
クローゼットに身をひそめながらけんめいに祈った


「ドサッ…ドサッ…ひゃはっ、はーはははは」

『か…あ…』

「何処だ何処だ何処だ、ふふ…はははははは」

『お母さん!』













「ふふ、っは~あ、三羽ちゃんみ~つけた。」
『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!』



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