小さな小さな何か
気がつけば、病院のベッドで何本もの点滴のひもに繋がれた自分がいた


『か………ぁ……さん』
三羽の頬に
熱いものがながれた


兄は、あの日
母の死体の横で首を切り
自殺した




意識不明の重体
目が覚めても
元の生活に戻れないそうだ



こうしてわたしは、施設に預けられることになった


兄なんて死ねばよかったのに
お母さんを……母さんを…




あの日の晩の事を考えると
体が震えた




『いつか……必ず……』


復習する





そうこころに決めた

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