小さな小さな何か


その日、三羽は世間の汚れた部分を見て
悲しみにくれた

『ム…ツキ…』

助けてよ…

『ム…ツ……』

何処に行ったの……?

『ムツキ………』

む…睦月……







その夜、三羽は初めて腕を切った







私のなかにある何かが
音をたてて崩れていった

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