私の愛する貴方
第三章



「哀歌様、お怪我の方は大丈夫ですか?」




シックが出て行ってすぐ侍女のマリーさんが私に尋ねてきた






「大丈夫です。心配してくれてありがとうございます。マリーさん」





「哀歌様、私にさんなどとお付けにならないでください。敬語でお話なさるのもおやめください」





「え・・・でも、「でもといわれてもこれだけは譲れません」





私の言葉をさえぎってマリーさんが言ってきた




「分かった。じゃあ、マリーって呼ぶね。私のことも哀歌でいいから」




マリーのことを呼び捨てで呼ぶんだから私のことも呼び捨てで呼んでもらうのは当然だろう。うん。








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