僕らの約束
「あっこ〜!」
私を呼ぶ声が聞こえた。
この可愛い声の主はもちろん…
「あっここんな所にいたんだぁ!探したよ〜。」
奏多だった。
「向こう暑いし人多いし。こっちの方が涼しいだろ。」
「たしかに…。そういえば、あっこリレー以外にも何か出る種目あったよね?」
「高跳びとハードル。」
「頑張れ〜!あっこ〜!」
私はなぜか、高跳びとハードルに出なければならないらしい。校内陸上のくせに…。
そう思いながら、呼び出しの放送が流れるのを待っていた。