僕らの約束


少しして、クラスの女子がこっちに来た。すると怯えながら…

「あ…あの…姫宮さん…。」

「なに?」

「あの…クラスの長距離に出る子が急に倒れちゃって…。でも誰も長距離走れる子いなくて…。姫宮さんなら出来ると思って…。長距離に出てくれませんか?」

…。

「はぁ!?なんで私が?」

「姫宮さんなら、運動神経もいいから出来ると思って…。」

「ちっ…。」

「無理ならいいの!無理なら…」

その子は今にも泣きそうな顔をしている。

すると奏多が、






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