僕らの約束


「いいじゃんあっこ〜。出てあげてよ〜。」

「なんなら奏多出るか?」

少しいじめてみた。

「えっ…僕、女の子じゃないし、走れないよぉ…」

今にも涙が零れてきそう。

「冗談だから。
斎藤さんだよね?仕方ねぇし私出るよ。」

「本当?よかったぁ…。じゃあ私、本部に伝えてきます。」

そういって彼女は立ち去った。

もう後には引けない。






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