桜色
深兄
どこまでも真っ青な空―
雲一つない澄んだ空―
……いっそ…いっそこの手で
壊して、
壊して、
壊して、
目茶苦茶に掻き回してしまいたくなる……ようなそんな空。
そして更に田舎の空は広い。
蒼い空の下を見れば、
緑も多いし、木々をざわめかせる風は心地良く吹き抜ける。
きっと遮ってしまうような
余計なものが
無いからなのだろう。
…都会には決してないものが
ココには、沢山ある。
…だけどココにはなくて
都会にはあるものというのは、きっと私が思う以上にもっと
ずっと多いのだろう。