君の後悔から



「はあ〜。」


午前の授業を受けながら私はため息をついた


絵美里ちゃんは私のコトを見透かしているんじゃないかと思うことがときどきある

さっきの会話からも
過去のこの時期にはまだ絵美里ちゃんは私が波留くんのコトを好きって知らない筈なのに…。


実は私が知らなかっただけで、絵美里ちゃんはこの時期にはもう知っていたのかも………


恐るべし絵美里ちゃん…


そんなことを考えていると

先生が急に

「次の問題は…。鹿内!お前この問題の答え言ってみろ」

私はビクッとなり苦し紛れに

「えーっと…解なし…とか?」

と言った瞬間、先生の顔が険しくなり、


< 38 / 101 >

この作品をシェア

pagetop