君の後悔から



昇降口にむかうと先に来ていた波留くんが待っていた


「おせーから」



「ごめんごめん」

と言いながら私はローファーを穿く


「んじゃ行こっか」


私たちは昇降口を出て歩き出した


「なーんか、こうやって波留くんと帰るのってなんか久しぶりだよね」



「昨日帰らなかっただけで久しぶりとか、いっつも帰ってんじゃん。」



そうだった
実際自分は波留くんと帰るのは久しぶりだけど


波留くんにとっては毎日のことなんだ
と思うとなんだか可笑しくなった


「ふっ笑」


「なに笑ってんだよ」


「何でもなーい笑
あ!そーいや昨日はなんでうちと帰ってくれなかったのかな?」


言った後、ハッとした

昨日、私と帰らなかったのは彼女さんとデートするためだったことを思い出した


まさかの自分で墓穴を掘るようなことを…


私は俯き、波留くんの言葉を待っていると、




「あー、昨日は姉貴とお前のプレゼント買いに行ってたから一緒に帰れなかっただけ」



と波留くんはサラッと話してくれた


でも私はそんな波留くんについていけるわけがなく、


「へっ!?」



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