君の後悔から
そんなかんなで
気が付くと私の家の前に着いた
私の家の前って言っても、波留くんの家は私の家の向かいだから、波留くんの家の前でもある
「波留くん、今日は本当にありがとう!!」
私は鞄から髪飾りをとって
「これ、ウチの宝物にするから!!」
と笑って言うと
「あぁ」
とだけ波留くんは言ったと思ったら
すぐに後ろを向き、波留くんの家の門に帰ろうとしていた
その時に私は何を思ったのか
波留くんの背中に向かって、
「波留くん、好き。」
と言ってしまった
その瞬間私の視界はグニャリと曲がった
そして 一瞬、波留くんがコッチを向いた気がしたが私はその時には意識を手放していた