甘々注意報



昨日のこと乃愛に謝ろうと思ったのに教室に乃愛はいなかった



HRになっても来ない…



俺から連絡するなんて出来なくて佐上に聞いた



熱が出てしまったらしい



心配だけど、見舞いにも行けない…


俺ってヘタレだな…









それから一週間乃愛は学校を休んだ…



理由は風邪をこじらせたってことらしい


嘘っぽいな…



俺に会いたくないとか…?

それって俺にとってはキツイ…



俺は乃愛に会いたくて仕方ない…

今すぐ抱きしめたいくらいだ…





こうなったら電話してやる


《……電源が入っていないため…》



やっぱ、そうだよな…





「はぁ~」



「咲斗!」



「あぁ?」



「乃愛が…」



「何?」

佐上の様子からただ事じゃないことがわかった


嫌な予感しかしない…


「乃愛…倒れちゃったって…病院に運ばれて…今、処置中だって…」



「乃愛が…?」



「うん…純が見つけるのがちょっとでも遅かったらやばかったかもって…死んじゃってたかもしれないって…」



「嘘…だろ…?…そんなにやばい状態なのか…?」



乃愛…お前は何を思ってた?

死ぬことでも考えてたのか?



なんでそんなんなるまで溜め込むんだ…?



泣きたかったら泣いていいのに…

前にお前が俺に言ってくれたように、俺だって乃愛がいないと生きていけないと思う…



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