甘々注意報
「咲斗じゃあね!!」
「おぅ、じゃあな」
乃愛より先に教室を出た
図書室…今日休館日か
だからここか…
ガラッ
「さーき♪」
甘い声なんか出してんじゃねぇよ…
マジ気持ち悪ぃ…
「俺、お前を振りに来ただけだから」
「冷たいなぁ…前はあんなに優しかったのに…」
「お前に優しくして何になるんだよ…」
こんな奴に優しくしても何も得しない
「さき、乃愛ちゃんとヤった?」
はぁ!?
つーか、俺と乃愛のことは美歌に関係ねぇだろ?
「俺、体目当てで乃愛と付き合ってるわけじゃねぇから」
「ふーん、ちょっと前のさきは体にしか興味なかったのにね」
たしかにな…
ちょっと前の俺は体だけだった…
けど乃愛と出会って俺は変わった…
「前の俺と今の俺を一緒にすんな」
「ねぇ…さき?…最近シてないんでしょ?だったら、アタシを抱いてよ…」
ふざけんな…
「お前マジいい加減にしろよ」
「だってさき、溜まってるみたいじゃん?」
「もうお前なんか死んでも抱かねぇよ!!」
過去を消せるなら俺はこいつと付き合ってたことを消したい…
「アタシ…さきの体が一番相性いいんだよ」