甘々注意報
乃愛side




今、舜ちゃんなんて…?



私のこと好き…?




そんなわけ…ないよ…






私、何も気づかなかった…





舜ちゃんの気持ち…気づけなかった…




ずっと私のこと好きでいてくれたの…?




ずっとっていつから?





でも舜ちゃん彼女いたよね…?





「舜ちゃん…私のこと好きって…」



「俺、本気だから…嘘とかじゃねぇから」


「でもそんなこと一度も…それどころか態度だって…」



いつも私にイタズラばっかりだったよね…?




「……言えるわけねぇだろ…」




なんで…?


「なんで?」



「お前は俺のこと兄貴のようにしか見てなかっただろ?それなのに言えるかよ!!」



だって舜ちゃんは私にとってお兄ちゃんだよ…


小さい頃からずっと遊んでもらってた。



だから舜ちゃんはもう一人のお兄ちゃん




「舜ちゃんは私にとってお兄ちゃんだよ…」



「やっぱ…そうだよな…」




悲しそうな顔しないで…


舜ちゃんはいつだって笑ってた…


舜ちゃんにはもっと私なんかより相応しい人がいるよ


ごめんね…私にはやっぱり咲斗だけみたい…




「舜ちゃん、ごめん…私は咲斗が好き。だから舜ちゃんの気持ちには応えられない…」



「ほんとにあいつでいいのかよ?もしかしたら「わかってるよ…それでも私は…」



「泣きながら言われても説得力ねぇよ…」


泣きながら…?


ほんとだ…私…泣いてる…



「やっぱり、こんなお前をほっとくなんて出来ねぇよ…」



「しゅ…舜…ちゃん…」



気づいたらまた舜ちゃんに抱きしめられてた…






「……乃愛…!?」



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