甘々注意報
「…え…」
「俺、お前にいろいろ注意しろとか言ったくせに自分は油断してた… だから美歌にキスされた…言い訳に聞こえるかもしんねぇけど…俺からはキスしてねぇ」
ほんと言い訳みたいだよ…
私は捨てられたのかなって思ったんだよ…
けどね…私は咲斗を信じるよ
「そうだとは思ったよ…けど…怖かった…咲斗が…中澤先生を選んじゃったのかなって…」
「…ごめん…乃愛…」
もう…謝らないで…
「咲斗は悪くないんだからもう、謝らないで…それと…私もごめん…舜ちゃんにキスされちゃった…」
けど、キスしてきたのが舜ちゃんでよかった…
あれが知らない男の子だったらきっと私…立ち直れない…
「…あいつがしたのはキスじゃねぇ…」
…キスだよね…?
「藤森がしたのはキスにすんな…ムカつくから…つーか、自分が情けねぇ…」
ムカつくって…私だってムカつくよ…
「私だって…ムカつくよ…」
私だって嫉妬するもん…
もし咲斗が知らない女の子と仲良さそうにしてたら怒ると思う…
「乃愛…?」
「私だって咲斗がほかの女の子といたら嫉妬くらいするもん…昔のことだってわかってても元カノにだって嫉妬するもん…」
これが私のほんとの気持ちだよ…
お願いだからめんどくさいとか思わないで…