甘々注意報



「だって…咲斗、黙ってたから…」



「お前のこと嫌いになるわけねぇだろ」



俺的には嫉妬してくれたことは嬉しいんだ


嫉妬されるってことは想われているから


俺は乃愛を好きになって自分が嫉妬深いって知った。


よく考えたら美歌のことでそこまで嫉妬したことねぇな…



俺は美歌の時よりも乃愛のことを好きなんだな…



「ほんと…?」



「ほんと。」



「咲斗…好きだよ…」



乃愛がこんなこと言うなんて…


けど、いつもと違う乃愛もいい



「俺も乃愛が好き。もう中澤なんて比べものになんねぇよ」



もう、美歌と呼ぶのはやめよう


乃愛が嫉妬してくれるのは嬉しい、けど不安になってほしくない



乃愛は笑顔が似合うから


ずっと笑っててほしい…



「もう、ほかの女の子とキスしないで…?」


こんなお願いされたのは初めてだ…


当たり前だ、するわけない。



「しねぇよ。約束する」



約束だ…

乃愛のことぜってぇ泣かせねぇ


今の俺じゃあ、時間で藤森には敵わない。

あいつは俺の知らない乃愛を知っている




けど、まだ短い時間でも俺は藤森の知らない乃愛を知っている


それだけでいいんだ


これからたくさん乃愛のこと知ってけばいいんだ



「うん、約束…」



乃愛も藤森にキスされたんだった





「乃愛も俺以外の男とキスすんなよ?」




「うん、わかってるよ!!」





乃愛に近づく奴は俺が許さねぇ


今度こそ俺が乃愛を守る!!




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