九我刑事の事件ノート【殺意のホテル】



「私は必死で勉強して明共大学に入り一条に近づいたわ!

愛人疑惑も本当よ!

布団の中では一条晴臣はベラベラ昔のことを話してくれたわ!!


『どうせ動かない人間だ、売ってリサイクルした方がいいだろう』って、娘の私に言ったのよ!!!!」




誰もが胸を抑えた。

あらがっても伝わってくる、母を『殺された』娘の感情が。


こんなにも、近くに。




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