九我刑事の事件ノート【殺意のホテル】
「宍戸凛も素直に事情聴取に応じているらしい。
三枝が2年前の記事を書きなおしたんだと。
明共大学、危ういな」
新聞を読み、コーヒーを啜りながら彼方が言う。
「私、明共大学めざしてたんだけどなぁ」
「うそつけ。
お前の学力で入れるのか明共は。
金を積めばなんとかなると思うなよ」
「どーせ東大卒のお兄様には適いませんよ、あーあーむかつくなぁっ!」
「何をいまさら」
「いつか刺してやる!!!!」
なんて悪態をつきながら、湊は高校に向かいましたとさ。
めでたしめでたし。