オフィスラブ〜‘えす’課長の秘密〜
「営業車に乗れ」
「えっ」
「絆創膏等は乗せてある」
一人で乗れるか?
と、心配そうに聞く佐渡課長。
「でも、佐渡課長…」
「まだ時間はある。俺は何か合ってもいい様いつも余裕を持って行動している」
本当にいいのかなぁ…
と、思いながら営業車に乗り込む。
「すみません」
「何故謝るんだ?」
「佐渡課長に迷惑かけてしまって」
私が転んだりしなかったら…
佐渡課長は書類を受けとってもう取引先に向かっている時間だもん。
「少し痛いぞ。消毒液かけるぞ」
「えっ」
「いいな?傷に染みるのは我慢しろ」
もしかしなくても佐渡課長がやってくれるの…?