memory of heart

「じゃあ今日は屋上で観測します。それぞれ準備して各自で観測開始してください。
新入生はそれぞれ気になる所で教わったり観察してください」

リーダーの言葉でそれぞれが活動を始める。するとさっきあった出来事にも関わらず真はまた私の所にやって来た。

「今度はなに？」

「なに？って決まってるじゃないですか！教えてくださいよ」

「私が何してるのかわかって言ってんの？」

「全然！！でも天文には興味ありますから！！なんでもどんと来いです」

さっきあんなこと言ったのに全然気にしていないようで、イライラする半面なんだか安心した。

｢わかった｣
私は小さなメッセンジャーバックを手にして席を立った。
真も後について行く