memory of heart
1章
4月の終わり、私はベンチに腰掛けた
見上げると、桜の花びらが風に舞っている


大学ではもう新学期が始まっていた。
ついこの前まで4年生がいなくて静かだったのに今度は高校生気分が抜けきれない1年生が入ってきた

この世界は大体そんなサイクルである。

誰かがいなくなったかと思えば、今度は新しい誰かが現れる。
確かにこの世界では必要なことかもしれない。

でもさ、この世界はなんでこんなに忙しく周り続けるのかなあ?

地球の自転と公転のせいかしら?
それなら冥王星みたいにもっとゆっくり回ればいいのに。

まあ、太陽を中心として3番目に近い惑星だから冥王星と比べれば回る時間は早いもんな
じゃあ仕方ないか。
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