memory of heart
「桜、もう終わりですね」

突然真の気配を隣に感じた。
見ると彼は私の隣に座って上を見上げている。

「誰が隣に座っていいって言ったかしら?」

「ここのベンチは公共の物ですよ。いつなつはさんの物になったんですか?」

だめだ、コイツは関わると相当めんどくさい奴だ。さっさと向こうに行ってほしい。
ふーっと息をはいて空を見上げる広がるのは薄い青が広がった空

風が吹いて桜の花びらが風に舞う。
どうやら講義が終わったようだ
たくさんの学生の声が溢れてきた
「あんた、私となんか話してないでお友達と講義受けてきなよ」

「なんでですか?オレは先輩と話したいです。っていうか、オレまだ友達なんてできてないっすよ?」

あら、ちょっと意外

「寂しい人ね」

「そんなことないっす。とゆうより形だけの友達なんて面倒なだけだし」

「どうして?」


さっきまで話したくないという気持ちだったのに理由が聞きたくなった
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