memory of heart
「気が合いますね」

「それはどうかと思うけど」

本当は「そうだね」と答えようと思ったけど、言ったら彼は得意げになって私に付きまとう気がしてやめることにした。

「え〜」っと叫ぶ真をそのままにしながらなつはは立ち上がった。
「じゃあ私次講義だから。じゃあね」

「先輩!!また会えますよね!?」
真はいきなり私がいなくなることに焦ったようで半ば叫んでいるように聞こえた

「…さぁ?」

「オレ、さっき言ったこと、本気です!オレと付き合ってください!」

あぁ、そういえば私告白されたんだ

私はごめんと呟いた

「私、前付き合っていた人のことが忘れられないの」

彼の反応を見ず私は歩きだした。

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