空―鏡の秘密―
「生徒会………?」
「そう!今年の生徒会メンバーね、めちゃめちゃ美形揃いなんだよっ!空も見てみなって!」
「わっ…ちょっ…ちょっと……成亜ちゃん?」
成亜ちゃんに腕を引かれて、門を見ると、“生徒会メンバー”らしき方々がゆっくりと歩いて来る。
(わ……確かに美形揃いかも…)
気軽に話しかけることが出来ないような高貴な空気を、メンバー全員が見にまとっている。
まずわたしの目についたのは、先頭を歩いている、琥珀色の髪をした男の子。
(…あれ?あの髪色……なんかどこかで見覚えがあるような…)
琥珀色の髪をした男の子の右横は、美しい黒髪の男の子。
黒髪の男の子は、ふんわりした雰囲気があって、なんだか見ていて和んだ。
(……この空気…知ってる……)
そして左隣。
今度は、ものすごくおしとやかそうな、女の人。
瞳の色が、ルビーみたいな色をしていて、とても綺麗。
髪は赤に近い茶色で、ふわりとウェーブしてる。
(…この瞳……懐かしい……)
最後に後ろ。
頭にバンダナをした、いかにも元気そうな男の子。
背は、いちばん高いかも。
(…あのバンダナ……。見覚えが………)