空―鏡の秘密―
「―…揺さん?」
「うん………。」
お昼休み。
わたしは、お弁当を一緒に食べている成亜ちゃんに、揺さんのことを話す。
「…成亜ちゃんなら、なにか知ってるかな、って………」
「んー…………」
成亜ちゃんは、少し考えてから、
「じゃぁ、今日部活あるし、めちゃくちゃ生徒会メンバーファンの三年生に聞いてみるよ!」
「え!いいの?」
「当然当然!!親友が悩んでるんだもんね!なにか情報あったら、帰りに教えるね。空も、今日委員会でしょ?」
「うん」
ちなみに、成亜ちゃんはバスケ部で、わたしは図書委員。
部活終了時刻と、委員会終了時刻は同じくらいだから、一緒に帰ることが出来る。
キーンコーンカーンコーン…
「あッ!?ヤバいお昼休み終わっちゃうよっ!空、急いで食べよう!」
「うん…!」