明日の空
一章 高校生活


草花はいっせいに芽を出し出会いと別れをかんじさせる今日この頃
 
「雫~。早くおいでよ~」
 
桜が辺り一面に咲いて入学シーズンとなってきた三月下旬
 
「待ってよ~」
 
周りはいろいろな中学の制服を着た同じ年くらいの男女が一つの掲示板を食ってかかって見ている……
 
そう、今日は高校入試結果発表の日である
 
この学校は制服が可愛いとか、設備が良いとかで、県内でもトップ3に入る人気校である。
だからなのか、みんな早く結果を知りたいのかわからないが、正門から合格発表の掲示板がある広場までの200メートルあるかないかの道は人であふれかえっていた。
早くもこの学校を専願で受けた事を後悔し始めた……。
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