明日の空


「受験票~!はい!受験票~!はい!」
 
鞄をあさりながら なんやら意味不明な歌を歌い出す文佳……
 
ハイテンションだなぁと親友に少し引いたのは内緒である。
 
だが、少し羨ましく思ってたり そうでなかったり……
 
「1192…………あった!!!」
 
「良かったねー」
 
飛び跳ねる文佳…それを普通に受け流す。っていうか棒読み。
 
「雫はあった!?」
 
至近距離で聞いてくる文佳……
 
近くに来ると文佳は可愛いかも。
 
と、訳のわからない事を考えつつも受験票を出す
 
「1195だよ。」
と余裕たっぷり風に答えてみたが、本音は不安で胃が痛かった。
出来る事なら結果は見たくないのだが………。 


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