浮気な恋人
2
冬が深まってくると、陸上競技の試合もなく、私は大地と会う機会を、完全に失った。
大地は、相変わらず、メールに返事をよこさない。
くれても、3回に1回程度だ。
私は、どうしたんだろう? とそのことばかり考えていた。
忙しいのかな…。
でも、なんか、おかしい。…
私は、大地に話したいことがいっぱいあった。
いつもいつも、彼の言葉を聞いていたかった。
でも、大地の女性観はそうじゃないらしい。
私は、シマのときと比べて、あまりに大地の態度が違うので、つくづく人って、1人1人付き合い方が違うものだなあと思っていた。
そんなとき、クラスで打ち上げがあった。
クラス対抗の駅伝大会で、うちのクラスが優勝したのだ。
「まあまあ、飲みなさいって。ミクちゃん」
「ナカイくん~。私はお酒、飲んだことないんだってば」
「気分よくなるよ。少しくらいいいでしょう。ほら」
気分がよくなると聞いて、私は、じゃあ1杯だけ…とナカイくんから、コップ1杯のビールをもらった。
なんで、お酒を飲もうなんて思ったのか、わからない。
でも、きっと、その心の底には、大地に対する、やりきれない気持ちがあったと思う。
大地は、相変わらず、メールに返事をよこさない。
くれても、3回に1回程度だ。
私は、どうしたんだろう? とそのことばかり考えていた。
忙しいのかな…。
でも、なんか、おかしい。…
私は、大地に話したいことがいっぱいあった。
いつもいつも、彼の言葉を聞いていたかった。
でも、大地の女性観はそうじゃないらしい。
私は、シマのときと比べて、あまりに大地の態度が違うので、つくづく人って、1人1人付き合い方が違うものだなあと思っていた。
そんなとき、クラスで打ち上げがあった。
クラス対抗の駅伝大会で、うちのクラスが優勝したのだ。
「まあまあ、飲みなさいって。ミクちゃん」
「ナカイくん~。私はお酒、飲んだことないんだってば」
「気分よくなるよ。少しくらいいいでしょう。ほら」
気分がよくなると聞いて、私は、じゃあ1杯だけ…とナカイくんから、コップ1杯のビールをもらった。
なんで、お酒を飲もうなんて思ったのか、わからない。
でも、きっと、その心の底には、大地に対する、やりきれない気持ちがあったと思う。