アダルトチルドレン
その日の仕事を終え、早々と家に帰宅し、パソコンとにらめっこ…

母親は子宮頚癌だった…

癌の中でも子宮頚癌は進行するのがゆっくりらしい…

初期の段階なら、少しの入院と手術でどうにかなる…

少し安心をし、けど、やっぱり不安で、眠る直前迄携帯で病気について調べてた…


起きてから、母親に昨日ネットでみた事を話した…

少しでも安心してほしかった…

それから週に1回くらいのペースで母親の検査が病院であったので、その度にあたしはついていった…。

色々と細かな検査をして、結果は上皮内癌といって癌が発病する一歩手前の上皮までウィルスが進行している程におさまっていた…

何だかホッとしたような、これからのような感じだったが、手術後2、3日の入院で済むと聞いて安心した…


手術前日、杏里の運転で、弟と母親とお祖母ちゃん(母親の母)で入院手続きをしにいった…

母親は今日から入院で、明日手術だ…。

うちには父親がいないから、麻酔科の先生がきて承諾の欄に杏里と母親でサインをした…。

母親は音とかが、カチャカチャ聞こえたらやだからと言って全身麻酔を選んだ…。

手術事態は30分程で終わるらしい…。

明日が手術なので、夕方には杏里達は帰宅した。

翌日、朝からまた病院に行き付き添っていた。

手術の時間がきて母親は手術室にはいっていった…

後ろ姿はなんかかわいそうだった…

手術中、お祖母ちゃんと色々と話ながら待っていた…

30分たっても出てこない…。
「何かあったのかな-?」
と不安に思いながら家族で待っていた…。

手術に入ってから1時間たった頃だろう…

看護婦さんから声をかけられ、手術室の前までいった…。

タンカーにのったお母さんはまだ麻酔が聞いているのか朦朧としていた…

先生に呼ばれ、取った腫瘍を見せられた…

「これを病理検査にだします。」

「後は数ヶ月に1回の検診は必ずしてください。」

との事だった…

とりあえず安心して、母親の病室に向かった…。
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