アダルトチルドレン
帰り道は泣きながら、何かに集中したくてパチンコなんてしちゃって、とりあえず、
「なんでもない…」
と思わせたくて仕方なかった…

周りの人間に、

「癌ウィルスがあるかもなんだ-」
なんて言ってる方が楽で、皆にいってた…

一人で抱え込めないから、周りにいって発散してたんだ…。

そんなこんなの生活を続けて1週間がたった…。

「なんでもないでしょ…」
と思いながら、診察券をだしたら、

看護師さんに、
「先にお手洗い済ませて貰えますか?」
と言われ、


「えっ…」
と思いながらも、

「これから何するんだろ…」
と、ドキドキしながらトイレを済ませた。


すると看護師が、杏里の元にきて別室に連れていかれた…

「やっぱりこないだの検査で、疑われる部分があったので…検査します」

と言われた。

「気持ちの準備も何も出来てないよ-」

なんて思い、
「痛いんですか?」と看護師に聞くと、

「基本的に子宮は痛みを感じない場所なんですが、皆さん音とかにびっくりするみたいですね…」

と言われ、
「音…?」
と思いながらも怖くて仕方なくて、

「緊張してヤバいんですけど…」
と看護師に言ったら、

「ニコッ」と笑顔で帰され

「下着など脱いで台にあがって準備しててください…」

と言われ、
「これから、何事が起きるんだ…」

と心臓をバクバクさせながらまってた…


< 28 / 43 >

この作品をシェア

pagetop