アダルトチルドレン
書類関係が書き終わる頃仕事帰りの母親も現場に駆け付けた…。

あたしは今まで事故を起こした事なんて一度もなかった…

薬の副作用かもしれない…そうおもってか母親も来てくれた。

車はぺちゃんこでレッカーで運ぶ事になった。

母親の車に乗り込み、弟と三人でレッカーが向かう車工場についていった…。

車屋さんに向かう間も、母親に、
「お前が事故をおこすなんて珍しいね…やっぱり薬を飲みながら運転は厳しいかもね…」そういった。

あたしは何もかもが失われていく気持ちがしてもどかしかった。

車屋につき、車をみてもらうと、
「こりゃ、軽く50万は越えるね…廃車にしたほうが安いかも…とりあえず何日か置いといていいから、廃車にするか修理にするか決めて下さい」


と言われ母親の車で自宅に戻った…。

気がいっちゃってて、何か現実がよくわからなかった…というより受け止めきれなかった…。

仕事も失い、車も失い、この病気になってから日々失われていく自由が怖くなってきた…。


何も考えられない日々が続き、また二週間がたち病院へ行く日になった…。

こないだの事故の事を話し、やはり副作用の可能性もあると言うことだったので、日中に飲む薬を減らす事になった…。

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