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「なによ?」
「それって紗希も行かなきゃ駄目なの?」
紗希は海外に行ったことなんてない、
飛行機にすら紗希が3歳の時にのったきりだから全く覚えてない。
本来なら喜んだけど、正直紗希は行きたくなかった。
だって、遠いし・・・
第一お父さんとお母さんが台湾に行ってる間一人だったら、クラスの男子とか・・・
色んな人泊めてもばれないし、紗希には好都合だった。
しかし、紗希の希望はあっけなく裏切られた。
「だめに決まってるじゃない。1週間もむこうにいくんだし、一人にさせられないでしょ?それに12月24日からよ?家族でクリスマスはすごしたいし、紗希は部活に行かなくてもよくなる訳だしかえってラッキーじゃない」
確かに・・
まぁお母さんが言ってることもまちがってはない。
「それに野球やってて、選抜に選ばれるぐらいうまいんだからみんなイケメンに決まってるじゃなぁ~い♪♪」
なぁ~い♪
って・・・
まぁ、野球やってる人好きだし。
野球みてても飽きないから行くしかないか・・・。
「でもそれって小学生のやつでしょ?雅って5年生だよね?6年生に勝てるぐらいうまいの?」
「あったりめーだろ」
紗希が馬鹿にした口調で言ってると、会話が聞こえてたみたいで雅が自分の部屋からでてきた。
あたりまえって・・・
どんだけ俺様なんだ雅は。