兄と私と弟と。
マナミ‥チャン‥
「そっか‥楓斗にも彼女が‥‥」
胸が押しつぶされそうだよ
こんなに苦しいのは
どうしてなんだろう
精一杯の笑顔を
目の前の2人に向ける。
ちゃんと
ちゃんと笑えてるのかな‥‥??
‥‥私
目が熱くて
身体が震えていた
「じゃあ‥私‥降りるね」
「え、ここ‥っ!??」
楓斗は何か言い掛けてたけど
それよりも先に
電車から飛び出た。
いまの私
どんな顔してるかな?
頬には暖かいものが感じた。
それを私は
手で拭う‥
「馬鹿じゃん‥私‥」