兄と私と弟と。








うるさいはずの


街の音は


いつしか消えていて




赤になった信号にもきずかないまま


私は歩き出す。






クラクションの音がうるさいよ‥



私、死ねたの?




けれど背中に


温もりが感じられた














「アホっ‥!!何してんだよ‥お前は」




「‥‥っ!!!!」




なんで










なんで









「どうして止めるの!?もう‥放っておいてよ‥」





ぶわっと溢れた涙



それを優しく拭ってくれたのは













‥‥楓斗だった。


















< 125 / 312 >

この作品をシェア

pagetop