兄と私と弟と。
「‥‥あれ?」
愛魅ちゃんの存在を知った日から数日が経ち、無事にテストも終え、もう少しで夏休みに入る。
夏休みという大イベントに少し浮かれながらも、いつも道理の生活を送っていた‥‥ハズだった。
朝、郵便ポストに入っていた新聞と一通の封筒。
その封筒は‥‥
―――杉並零音 様
そう記されていた。
「私宛て‥‥?」
封筒にはそれ以外にもなにも書かれていない。
変なの‥‥普通なら相手の名前くらい書いてるよね‥‥????