兄と私と弟と。








身震いを一つすると私は部屋のカーテンを閉めた。



布団に潜り込み、そして息を潜める。








だれ?



誰か見てるの?






私、おかしいよ



自分の家なのに


自分の部屋なのに





どうしてこんなに怯えてるのよ‥‥





階段の音が段々と近くなると、バッと部屋のドアが開く。



正体は分かっているはずなのに‥怖すぎて声が出ない。









「零、音‥‥?」











そう呟いた優しい声が


いつも私を助けるんだ。














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