兄と私と弟と。






そんなコトですら臆病で未熟な私が、由奈に対抗するなんて無理な話だった。




逆らえないという悲しさ



陰口を言われる辛さ






そんな私を支えてくれていたのは‥‥






‥‥春美チャンだった。











「零音さぁ‥最近ちょと調子乗ってんじゃない?」





「は?」





「なんつーか‥ムカつくんだよねぇ‥」






なんでコイツに言われなきゃイケナイのよ


殴ってしまいそうなくらい、拳が強く握られていたことに、自分でも驚いてしまう。




私に

私にもう少し勇気があればたぶん‥‥‥‥‥‥。











< 150 / 312 >

この作品をシェア

pagetop