兄と私と弟と。







それから、春美チャンは教室に来なかった。




もう、会えないのかな





そう考えると、授業なんて出来なかった。









学校が終わり、いつも道理重い足取りで家に帰る。


もちろん、誰もいない。




私の見方は



もう‥いないの?





「っっ‥‥」





静かなリビングのソファに倒れ込む。


なんど拭っても、


なんど拭いても




涙が

涙が止まらない。




呼吸が苦しくなるにつれ、死にたいと思う気持ちが大きくなっていた。






「っぁあ‥‥!!!!!」





テーブルに置いてあったガラスの灰皿を投げる。



ガシャンというガラスの散らばる音が、心地良すぎて、もうなにも分からない。














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