兄と私と弟と。
この温もり
大好き。
楓斗の優しい香り
楓斗の香りだ‥。
「もう、離さねーから」
そう聞いたとき
全身の力が抜けたように
楓斗に身を任せた。
私を保っていた糸が
切れかけていた糸が
ちぎれたのかと思った。
涙が止められず
部屋には私の鳴き声。
楓斗のYシャツが
私の涙で濡れていく。
そんな私を
楓斗はただ
温かく包み込んでくれた。
「‥‥っん‥‥」
涙が止まらない中
楓斗のキスの雨
「ぁ、っふぁ‥」
何度も何度も
「ふぅ‥っ、ん‥‥」
愛を確かめ合った。