兄と私と弟と。






みんなに見捨てられてるより

みんなから存在が消えてるより





絶対ましだ。





『馬鹿な子』




私、疲れてるのかな?


誰かが私になにか言ってる。


でも見渡してみたけどこの道には人は誰一人いなかった。





いたのは‥‥



隣にいるお兄ちゃん。







「なに?」




「あ、えっ!?」




ヤダ私

多分すっごく見つめてたかも‥‥‥お兄ちゃんのこと‥‥。





「あっつ‥」




パタパタと襟元を引っ張る姿も色っぽい。



首筋に流れる汗も綺麗。















< 219 / 312 >

この作品をシェア

pagetop