兄と私と弟と。
みんなに見捨てられてるより
みんなから存在が消えてるより
絶対ましだ。
『馬鹿な子』
私、疲れてるのかな?
誰かが私になにか言ってる。
でも見渡してみたけどこの道には人は誰一人いなかった。
いたのは‥‥
隣にいるお兄ちゃん。
「なに?」
「あ、えっ!?」
ヤダ私
多分すっごく見つめてたかも‥‥‥お兄ちゃんのこと‥‥。
「あっつ‥」
パタパタと襟元を引っ張る姿も色っぽい。
首筋に流れる汗も綺麗。