兄と私と弟と。
また目を逸らした。
見ちゃだめ私!
どうしてドキドキしてんのよっ‥‥
さっきよりも暑くなる体
ためらいも無く流れ出す汗は、お兄ちゃんみたいにキラキラしてなかった。
だんだんと目の前には人が
「ついた」
近所のスーパー。
通い慣れてるはずなのに、多分1人だと来れなかったかもね。
「えっと、エビ?だよな」
「う、うんっ」
楓斗の好きなエビか‥。
ねぇお母さん
貴方は私に
私の好きな物を
買ってくれたコトは
ありましたか?