兄と私と弟と。








また目を逸らした。




見ちゃだめ私!



どうしてドキドキしてんのよっ‥‥




さっきよりも暑くなる体


ためらいも無く流れ出す汗は、お兄ちゃんみたいにキラキラしてなかった。



だんだんと目の前には人が




「ついた」




近所のスーパー。



通い慣れてるはずなのに、多分1人だと来れなかったかもね。






「えっと、エビ?だよな」




「う、うんっ」





楓斗の好きなエビか‥。



ねぇお母さん

貴方は私に

私の好きな物を

買ってくれたコトは

ありましたか?















< 220 / 312 >

この作品をシェア

pagetop