兄と私と弟と。
その顔を見ると
あの人が浮かぶ。
私‥‥‥。
あの人もあんな顔してっけ‥‥。
私に別れてって言ってたときの顔に似てる。
ね、真‥‥。
夕日はもう水平線に沈んで
湿気った風が吹く。
あの日見た夕日が
キラキラしてて
綺麗で
いまでも忘れられないよ‥‥。
お兄ちゃん
お兄ちゃん
貴方もあの夕日みたいに
キラキラしてたんだよ。
また一緒に
見れたらいいね。
なんて
叶わない夢を抱いて―――‥‥‥。