兄と私と弟と。







いつも誰かの体温に安心してた。




夏の暑い気温じゃない


電気の熱さじゃない




人間の熱が


大好きだった。






「ぉにい‥ちゃ、ん‥」




私って悪魔みたい


楓斗が好きなはずなのに


なぜかこんなコトされると‥‥心が揺れ動く。





「零音‥‥」




「お兄ちゃん‥‥?」




一瞬だけでも放された唇の体温はだんだん冷たくなるだけ。





身体はだんだんと倒されて


はだけた服
















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